クリスティー解体新書大変だこの人すごい真似できないわ
#短歌
#アガサ・クリスティー
初めてKindle出版した『お酒で怪物になった人を手放した日』は、
私のノンフィクションで、自己流だけど、それなりに起承転結で書けた。
なんといっても実話だから、そのまま書けた。
飲酒問題のある夫との壮絶な暮らしと離婚して立ち直るまでをまとめた。
しかも、短歌と散文で物語風にしたので、誰も先生はいなかったけど、自由にできた。
自由に思っていたことが書けた。
10年前の私のような人のために書いたけど、まだ届いてないようだけど、
好きに書けたのでよかったと思っている。
次作は1000首以上ある短歌から短歌集を出したいなとも思うけど、やっぱり憧れのミステリーの勉強がしたいなと思っている。
ミステリーで短編小説を書こうと決意したのはいいんだけど、どうやって書けばいいか分からない。
正しい小説の書き方を知らなかった。
自己流で走り出してしまった。
それで、小説の書き方の本を読んだ。
どの本も理論上正しいだろうし、実践もその通りにやればいいんだろう。
頭では理解できるんだけど、できない。
トリックとかの以前に登場人物何人いればいいんだろうとか、そもそも何文字で何ページが短編なのかっていう基本的な所も分からない。
何ページあたりで謎が解けるんだろうとか、疑問だらけでどれからはじめたらいいか分からなくなってしまった。
映画はたくさん見てきたけど、小説をそんなに読んでないから知識が足りない。
やってみたいけど、分からないことだらけだ、やめちゃおうかな。
今までの私は、ここでやめていた。
推しの作り方をマネしよう
一瞬やめようかなと思ったんだけど、せっかく見つけた作家への道なので、もう少し粘ることにした。
だって、まだ今年始めたばかりだし、離婚して自由な身になったのに、夢を諦めるなんてもったいない。
次の夢ができたらあきらめてもいいけど、しばらくは見つけられそうにないから、
今は作家という夢を続けることにした。
そこで、私が大好きなアガサ・クリスティーの短編を真似することにした。
アガサ・クリスティーは映画『オリエント急行殺人事件』が大好きで何回も見ていた。
恥ずかしいが、小説は実はあまり読んでない。
今回選んだ短編小説の『火曜クラブ』も読んだことがなかった。
はじめて読むし、なんの知識もないけれど、この短編小説を解体することにした。
私の日中の仕事は事務員。特技はあまりない。
Excelで表を作るぐらいの事務作業と雑用係。
『火曜クラブ』を解体して、Excelにまとめることにした。
そんな方法は、小説の書き方の本には載っていなかった。
なぜ、こんなことを思いついたのか。
私の好きな推しのマネをしようと思ったからだ。
私の好きな推しは音楽をやっている人なんだけど、自分の好きな曲で売れた曲のコード進行と雰囲気をそのままオマージュして曲を作っていた。
音楽のコード進行はそんなに多くないらしいので、真似するのは当然だ。
しかし曲の雰囲気まるごとオマージュしているから、前の曲がうっすら分かる。
私の数少ない特技は、好きな人の好きなものが分かってしまう所だ。
私の好きなアーティストだけじゃなく、プロの人たちはそうやって名曲を生み出していることが分かった。
それが売れる方法だからだ。多分。
みんな昔食べたソウルフードは、絶対忘れないし、絶対に好きになるから。
音楽はソウルフードを再現をしているのだと分かった。
映画も文学も売れてる作品は、多分そうなんだろう。
だから、私もマネしよう、そう思った。
どうやってマネするんだろう。
解体するしかない。
どうやって解体するのか?
解体しようと決めたものの、まだよく分からない。
まずは、写経することにした。
『火曜クラブ』の第一話をそのまま入力した。
23ページあったけど、なんとか入力した。
読んだし、入力もしたけど、まだ全然頭に入ってこない。
『火曜クラブ』はどんな過去の作品へのオマージュかはさっぱり分からない。
読者として読むのはできるんだけど、分析ができない。
Excelでまとめようと思った。
登場人物の名前、肩書、どんな特徴か、何回名前が出てくるか。
そして、1ページごとに、ここはどんな役割のページか、読者にどんなことを思ってほしくて書いてるのか。
さらに、登場人物や、キーワードとなる言葉や食べ物の意味。
ものすごくいろいろ調べた。
頭でっかちになりながら、まとめた。
アガサ・クリスティーを解体して分かったこと
そこで分かったのは、言葉遊びがものすごい使われていること。
当たり前かもしれないし、無粋だと言われそうだけど、登場人物の名前には深い意味がいろいろある。
ミス・マープルからして、意味がある。
ミスも、マープルも意味がある。
キーワードになるものは、全部関連づいている。
日本の小説もそうなのかもしれないけど、アガサ・クリスティーはものすごい。
そして、多層構造で作っていることが分かった。
音楽も多層構造で作るといいとは聞いたことがある。
小説もそうなんだ。
何層仕立てなのかは不明だけど、
3層ぐらいはありそうだなと思った。
第1層は、表のストーリー
第2層は、裏のテーマ
第3層は、おそらく神話かそれより深いベースのこと
それらをうまく組み合わせて、言葉もそれぞれ繋がっていたり、深い関連があったりする。
分析したのは私独自の考えかもしれないけど、多分それを狙って書いているのは確かだ。
私はたくさん本を読んでいるわけじゃないから、こうやって表にしないと理解できないけど、
きっと、百戦錬磨の読者なら、一読しただけで、第3層、もしくはその先の層も読み解いてしまうんだろう。
そういう読者のために書いているんだろうなと思った。
そして、私のような深く読んでいない人でも、第1層はすぐに分かるからおもしろい。
ヘビーユーザーには特別のプレゼントを、普通の読者にもそれなりにおもしろいものをプレゼントしているんだと思った。
ここまでしないとベストセラーにはならないんだ。
まとめ
分析はできた。
これをいったいどうやってマネすればいいんだろう。
3層構造なんて、とてもじゃないけどムリだ。
まだ、1層目すらなにも思いつかないのに。
コピーバンドから始める予定だったけど、同じように書くことすら難しい。
登場人物とか名前を変更して設定を借りて書くにしても、キャラ設定もしないといけない。
どうやってやるんだろう。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
作家への勉強をしつつ、このような記事も更新していきます。
今年も大変お世話になりました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
よいお年を!