私はだいぶ前に、ミニマリストを知り、自らの生活もシンプルにゆるミニマルに変えました。
しかし、それでもなぜかスッキリしない、モヤモヤは残っていました。
そんな私を救ってくれたのが、短歌です。
「え、短歌ってポエムかよ、詩って恥ずかしい」
そんな風に思う方もいらっしゃるかもしれません。
私もはじめはそう思っていました。
私が短歌をはじめたのは、文章を書く創作活動がしたくて、でもいきなり思いつかないので、言葉集め、言葉出しのつもりでした。
正直、デトックスの為ではありませんでした。
しかし、短歌にはとんでもない効果があったんです。
もくじ
理由1:自分のための歌詞
皆さん、好きなアーティストがいると思います。
そして、曲の中でこれって私のことみたいだなと思って聞くと思います。感情移入して、感動して泣けることもありますよね。
自分で作った短歌は、出来はともかく、自分のために書いてますから、音楽の歌詞と同じぐらいの応援歌にもなるんです。
辛いときに書いた短歌も楽しいときに書いた短歌も、あとで読み返すと微笑ましくなります。
がんばってる自分の痕跡がそこにはあります。
自分が作った短歌ですから、愛着も湧きます。
音楽の歌詞を作るのは大変ですが、短歌は57577というルールを守るだけです。
どこでも、すぐ作れます。
スマホにメモでも、紙にメモでもなんでもありです。
理由2:自分を救う
短歌は、つらい過去や悩みを「人生のネタ帳」に変える唯一の方法です。
悩みを解決する方法は、皆さん知りたいですよね。
いろんな書籍に答えが載っていることもありますし、正しく実践すれば解決することもあります。
私の場合、書くことで悩みを解決できるという点にたどり着いたので、日記やジャーナリングにチャレンジしてみたこともあります。
ただ、毎日続きませんでした。
習慣化できればいいんですが、続かない。
一週間に1回にしてみても、なぜか続かない。
たまにやってみるとものすごく効果を感じるのに、なぜか続かない。
私はたくさんの自己啓発本も読んできました。
でも、どれも正しく実践できなかったんです。
自分が今どこにいて、どんな気持ちで、なにが本当に問題か分からなかった、言語化できなかったんだと思います。
具体的な悩みがモヤモヤって、なにがどうモヤモヤしているのか分からないんです。
そこで、短歌です。
短歌は、その時の気持ちを切り取って表現できます。
思ったことを57577にするだけです。
多少はみ出しても、字足らずでもいいです。
私自身、つらい過去があり、今でも苦しむことがあります。
例えば、元夫の悪夢を見たとき、そんな時はその時の気持ちを短歌にするんです。
「元夫 また出てくるか こんな時 ゴシップのせい 読んでしまった」
「泥酔し 怪物になる 元夫 暴れまわって 私を壊す」
ネタにしてやればいいんです。
つらい過去はすべてネタです。
理由3:モヤモヤの「見える化」とデトックス効果
そして何より、短歌は心のモヤモヤを『見える化』し、デトックスしてくれます。
あなたの心の中を31文字に凝縮した短歌は、鏡のような存在で、今あなたがどんな状態か見やすくしてくれるんです。
今、あなたは何に怒っているのか。
今、あなたは何がつらいのか。
今、あなたは何が楽しいのか。
今、あなたはなぜ泣いているのか。
今、あなたは何にモヤモヤしているのか。
31文字で収まらないこともあります。
その時は、連作でまた57577で続けて書きます。
思いが全部出るまで続けて書いていくと、そのうちスッキリします。
ひとつの結論のようなものが、出てくることがあります。
結論が出なくてもいいんです。
そのうち過去に作った短歌があなたを引っ張り上げます。
続けていくと、結論が出ます。
次の行動ができるんです。
たくさんの自己啓発本を読んでも出てこなかった、自分だけの答えが見つかるんです。
まとめ
ゆるミニマリストが短歌をはじめたら、なぜだか心が整理されるようになりました。
短歌は何千年も前から昔の人達が実践してきた、コミュニケーションでもあり、心を映す鏡でもあります。
昔の人達がなぜやってきたのか、それは問題解決のツールなのではないかと、私なりにたどり着きました。
短歌はただの文学でも、ただの手紙でも、ただの記録でもありません。
短歌は、「自分を救う問題解決ツール」であり、「未来を切り開くための自分へのラブレター」です。
あなたも今日から「心の中を短歌でデトックス」しませんか。
『シングルマザーの短歌日記1〜離婚して人生やり直し中の私の記録〜』では、私がどのように短歌によって変わっていったか書いてあります。
あなたの人生を変える31文字が、この本の中にあります。