夫が毎日泥酔している。
他人に迷惑をかけるようになってきた。
病院には行こうとしてくれない。
何年も同じ状態が続いている。
私も同じでした。
もし、あなたの夫がこんな状況だったら、恥ずかしくて誰にも相談できないですよね。
私も、辛い思いを何年も経験しました。
お酒の依存症ではないかと思うのですが、本人は自覚がなくて、病院に行ってくれませんでした。
そして私は毎日そんな夫と暮らし、子育てにも追われ、体も心も不調になり、このままではよくないと、たどり着いたのが、ブレインダンプでした。
もくじ
1.夫の飲酒問題で悩んだ私なりのブレインダンプとは?
ブレインダンプは簡単に言うと、頭の中の「ゴチャゴチャ」をすべて書き出す方法です。
「ゴチャゴチャ」とは、すごく小さなことから、大きな悩みまで、とにかく頭の中に、今感じている事柄です。
ブレインダンプは、その思いついたこと、頭にこびりついていること、自分のこと、他人のこと、世間のこと、なんでも書き出す作業です。
2.ブレインダンプの具体的な方法
よくあるブレインダンプの方法とは少し違うかもしれませんが、
今回は私が実際にやっている独自の方法をご紹介します。
①まずは、ブレインダンプの時間を作ります。
時間は2時間ほどあるとベストです。
はじめてブレインダンプをやる時は、ものすごく時間がかかります。
私がはじめてやった時は2時間ほどかかりました。
頭の中の「ゴチャゴチャ」がけっこうあるので、余裕をもって2時間確保してください。
②静かな場所を用意する。
とにかく集中して、ブレインダンプをする必要があるので、
お気に入りのカフェや、自宅であればテレビは消してやったほうがいいです。
スマホは音が鳴らないようにするか、電源オフにしてください。
スマホの通知で中断してしまうと、その通知内容に頭の中が占有されて、さっきまで考えていたことが消えてしまいます。
③紙と筆記用具を用意する。
ブレインダンプは手書きがおすすめです。
真っ白な紙と、書きやすい筆記用具を用意してください。
真っ白な紙は、コピー用紙でもいいですし、ノートでもなんでもいいです。
線が引いてないほうが自由に書けます。
私は、100円ショップで子供用の自由帳を買っています。
表紙がかわいいのもあるので、おすすめです。
筆記用具は、鉛筆、シャーペン、ボールペン、サインペン、なんでもいいです。
自分が書きやすい、スラスラ書ける筆記用具を準備してください。
消しゴムは入りません。
文字を間違えてもそのままでOKです。
間違えてしまう文字にも意味があるかもしれません。
自己分析で書くので問題ないです。
④頭の中の「ゴチャゴチャ」を実際に書き出す。
準備ができたら、スタートです。
左上から、まずは「これがイヤだ」っていうことを書き出してください。
なんでもいいんです。
夫が泥酔するのがイヤだとか、暴れるのがイヤだとか、後片付けがイヤだとか、スマホなくしてくるのがイヤだとか、私ばかり家事をしてイヤだとか。
イヤなこと、嫌いなことを書いてください。
コツは、2個目以降、余白を確保して書いてください。
余白は、あとで自己分析用に使います。
「これがイヤだ」が出つくしたら、次に「気になること」を書き出します。
「気になること」を書き出すと、また「これがイヤだ」も出てきます。
ざっくばらんに、好きなように書いてください。
「やりたい事」でも何でもいいです。
これを繰り返していくと、ものすごくたくさん出てきます。
家族の悩み以外にも、自分のこともたくさんあると思います。
できれば、自分のこともたくさん書いてください。
夫が泥酔して、育児家事仕事に追われている私は、自分のことは後回しでした。
でも、向き合うことにしたんです。
私の場合は、体の悩みやら、コンプレックスやら、お金のこと、将来の不安もありました。
カテゴリ分けして書いてもいいと思います。
夢、仕事、家事、趣味などカテゴリごとに悩みがあれば、その書き方でもいいです。
そして、書くことがなくなったら、一旦終わりです。
3.ブレインダンプの落とし穴と対策
書き出すと、だいぶスッキリすると思います。
ただ、これが落とし穴で、ここで終わってしまう人もいます。
私がそうでした。
書いて終わり。なんかとっても疲れたからと、終わりにしていました。
でも、これだとせっかく書き出した意味がありません。
書いた紙をじっくり見てください。
ここからが分析です。
これが、あなたの頭の中です。
見たくないこともあると思いますが、目を背けずに見てください。
一番目に書いた「これがイヤだ」が、「今一番自分が変えたいこと」です。
それ以外にもたくさんの内容があると思います。
その中ですぐ解決できそうことは、手帳やTODOリストに移動して、実行する日を決めて予約します。
仮でいいいので、日時まで決めてしまいます。
移動したら、取り消し線を引いて消します。
そうやっていくと、半分ぐらいは減るはずです。
残り半分は、すぐにできないことです。
すぐできないことは、少し厄介です。
ただ、この厄介なすぐできないことも、人生で大事なことだったりします。
きっと、書いた紙の中にヒントはあります。
「厄介なすぐできないこと」の右側に矢印→を引きながら、「何をしたら解決できるのか?」と考えてみます。
例えば、私は夫の泥酔に一番悩んでいました。
すでに10年ほど、夫の飲酒問題に悩んでいた時期でした。
何回も夫にお酒の飲み方について約束しては裏切られ、
また、病院に行こうと言っても逃げられ、もう限界の時期でした。
私の場合はもう戻れない時期でしたので間に合いませんでしたが、もし、まだお酒の泥酔がひどくないのでしたら、戻れるかもしれません。
病院に行くなど解決方法が出てくるかもしれません。
「何をしたら解決するのか?」考えてみてください。
すぐに見つからなくてもいいんです。
寝かせておきましょう。
3日後ぐらいにまた、見返してください。
答えが浮き上がってきたら、書いてください。
また見つからなくても、繰り返していくと、脳みそが勝手に考え始めます。
嘘みたいだけど、本当です。
それでも全然解決しなかったら、また真っ白な紙を用意して、
新しいブレインダンプをはじめます。
このブレインダンプは、自分以外誰も見ないので、自由に汚い字でもなんでもいいので、吐き出すように書いてみてください。
私の場合は、繰り返しブレインダンプを行い、書き出した内容を見ていくと答えが浮かび上がってきました。
結果として、私は夫と別れる決意を固めました。
このブレインダンプと、さらに深く自分と向き合う『短歌』の力で、私の人生は変わりました。
あなたには、私と同じつらい経験はしてほしくありません。
「ブレインダンプで吐き出した感情を、さらに深く、客観的に整理し、心を本当に癒やす究極のツールが『短歌』です。心の声を素直に出す作業です。
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